2010年6月25日金曜日

日本の問題は今後の世界の問題である

中国人エコノミストによる分析。なかなかの好論文:
Our Next Economic Plague: Japan Disease_English_Caixin: "Growing old is hard, but watching formerly vibrant economies choke on debt and wither away is downright ugly"

英語で書いてあるので一読おすすめ。

この人は知らないが、中国のエコノミストは、そのほとんどが、優秀である。理由は:
  1. 原理主義にとらわれていない。
  2. ナショナリズムとも無縁。歴史観がある。
  3. 漢文の伝統から来るものであろうか、論旨が明確で簡潔。

それに対して、わがニッポンでは、経済学は特定利権団体への利益誘導を図るための手段と捉えられていることが多く、その主張は概してとてもクサイ。もちろん良心的エコノミストもいるが、自分がいう解決策に自信を持っていないので、論旨が曖昧になって歯切れが悪く、結局なにを言いたいのかわからない場合が多い。特定のミクロ面だけに限定すれば歯切れが良くなるのだが、実現性を考えれば絵に描いた餅となる。

この中国人エコノミストのように「ダメなものはダメ、解決策なぞはない」とはっきり言ってくれる方がよほど清々しいのである。

1 件のコメント:

野猫 さんのコメント...

単純に、本当に頭脳がいい人がステータスが得られるような社会だからでしょうね。文革は悪いイメージばかり宣伝されているけど、結局良い面もあったみたい。

日本は頭が悪い人が必死に勉強して、この必死さが評価されるので、必死にやらない天才が搾取されるばかりです。笑